専門分野

感性認知科学、知覚心理学


履歴

1979年 大阪大学文学研究科心理学専攻博士課程修了(1988年 学術博士)

1979年 日本学術振興会奨励研究員(~1981年)

1991年 樟蔭女子短期大学人間関係科 助教授

1996年 神戸芸術工科大学芸術工学部 助教授

1998年 九州大学人間環境学研究科 教授

2000年 九州大学人間環境学研究院 教授 (組織改編に伴う名称変更)

 兼任

  2006~2009年 放送大学総合文化プログラム環境システム科学群特任教授

  2010~2013年 日本学術振興会学術システム研究センター専門研究員


研究概要

感性印象・感性評価の知覚・認知基盤を考えるとともに、表現や文化についても考察している。

時間知覚・視覚現象・認知処理のメカニズムに関する基礎研究も行っている。


研究テーマ、関心テーマ

時間の知覚・感性評価・表現:

空間表現(絵画・写真)の時間印象、時間と速度の空間表現(モーションラインと

オノマトペ),推測と後付け(インプライド・モーションと表象的モメンタム)、

時間知覚、速度印象、印象喚起の時間相、余白


空間の知覚・感性評価・表現:

写真・庭園の奥行き感・広がり感(境界拡張、構図、絵画的奥行き手がかり)、

ミニチュア効果、質感(視覚的触覚感)、知覚的制約違反と違和感、リアリティ、

トロンプ・ルイユ、美術と視覚

よさと魅力の規定因:

建築・煉瓦壁・庭園評価、パターンのよさ(ランダムネス、フラクタル、ESS、体制化)、

バッドパターンの魅力・嫌悪感と視覚因(トライポフォビア)、

ランダムネスとフラクタル特性、身体性認知(価値と空間比喩)


絵画の中の視線:

視線の構図と感情、無自覚的気づき、共同注視、文化と視線コミュニケーション、

視線キューイング、視線と音源定位


視覚・認知メカニズム:

陰影に基づく凹凸感、錯視(縞柄錯視・分割線錯視、角度方向錯視、きらめき格子錯視、

明るさの同化と対比、ホワイト効果)、マッカロー効果とリー変換群(色情報と形態情報の統合)、

視点(よい眺め、典型的景観、見方の枠組み)、恒常性(知覚の恒常性から事象の恒常性へ)、

視触覚・視聴覚インタラクション



担当科目

心理学講義・演習(文学部)

感性認知学,感性測定学(人間環境学研究院)

感性心理学(新総合領域学府)など


研究業績

--業績についてはこちらをご覧下さい--


所属学会名

International Association of Empirical Aesthetics

日本心理学会 (理事、監事、国際委員会委員長、国際賞選考委員、編集委員、

モノグラフ編集委員、優秀論文賞選考委員、広報委員)

日本基礎心理学会 (常務理事、理事、優秀発表賞選考委員、編集委員)

日本認知心理学会 (理事、感性学研究会代表、将来構想委員、制度委員)

日本人間工学会 (評議員)

電子情報通信学会ヒューマン情報処理研究会 (専門委員会副委員長)

日本視覚学会

日本感性工学会

関西心理学会

九州心理学会

三浦 佳世

九州大学大学院人間環境学研究院教授

学術博士

Prof. Dr. Kayo Miura

Faculty of Human-Environment Studies,

Kyushu University, JAPAN