第2回大会優秀発表賞 (第67回大会)

第67回大会(2006年11月18日〜19日 琉球大学)において発表された研究発表について、九州心理学会優秀発表賞の選考が行われました。九州心理学会優秀発表賞規程に基づき、選考委員会において審議を重ねた結果、推薦発表総数11件の中から、優秀発表賞について以下の1件の発表に賞を授与することに決定いたしました。なお、若手研究奨励賞については該当者なしということになりました。
受賞者には、第68回大会の総会にて、賞を授与いたしました。


【優秀発表賞】

受賞者(所属):藤田 敦 (大分大学教育福祉科学部)
発表題目:概念の構造操作が転移可能性に及ぼす影響

選考理由:本発表は、既有の概念を多様な問題に転移・応用するために必要となる知識とは何かについて、気圧概念の問題を用いて検討したものである。そして、既有の概念に対する変換操作を可能にする知識がその一つであることを示す結果を提出している。この研究知見は、従来から困難であるとされる概念転移をより生起しやすくする方法について貴重な示唆を与えるものであり、今後の研究の進展も期待される。ポスターによるプレゼンテーションも明快でわかりやすいものとなっていた。